「山口パッツファイブ」2024-25第2節ホーム開幕戦・東京ユナイテッドバスケットボールクラブ戦前、鮫島和人HC・川上貴一選手コメント

■鮫島和人 HC

――昨シーズンは後半戦で失速してしまった感がありますが、少し振り返ってもらえますか

そうですね、そこは外国籍選手の帰国や選手のケガといったところが主な原因かなと正直思っています。ただ、勝っている試合でもディフェンスのところとリバウンドのところが課題でした。昨シーズンの後半戦は仕方がないと言えば仕方がないのですが、前半戦にもっとやれる部分もあったと思ので、今年はチームとしてシーズン最初からやっていけたらと思っています。

――今シーズンは選手の顔ぶれも少し変わりましたがどんなチームですか?

1番はアジア特別枠選手のパク・セジンが加入したことで、アジア枠プラス外国籍2人を同時にコートに送り込めるのは今年の魅力の一つではあります。ただ、僕らの持ち味である速いテンポのバスケットというカルチャーは継続したいので、そういったビッグラインナップとスモールラインナップを相手に合わせ、試合でアジャストしていきたいです。

今年のチームのひた向きさ、真面目さというのは、もう間違いなくこれまでで1番良いという自信を持っているので、そういったところを見てほしいです。通訳兼選手の栗原プリスが日本人と外国籍選手の架け橋となってやってくれていますし、新キャプテンの川上を中心に練習から選手たち自身で発信するようになっています。良いチームになっていくと思います。

――開幕戦の前節は1勝1敗でした。試合を振り返ってください

ゲーム1、ゲーム2と全く別モノの試合になりましたけど、準備してきたことを出し切れば勝てるということが全員わかったと思います。ただ、ゲーム1はどうしても開幕戦ということで少し舞い上がったり、固くなったりといったところがあり、やるべきことができなかったことに尽きます。僕が導けなかったことも原因ではありますが、本当にやるべきことをやれば間違いなく良いチームになっていくと思います。

オフェンスは調子の良い悪いがあってそれは仕方がないですが、ディエンスはやるべきことをやらなければいけないです。リバウンドは昨シーズンよりもかなり良くなっていますし、そこはオフシーズンに徹底的にやってきたところです。ディフェンスに関してはシンプルにやるのが今年の持ち味なので、そこをやれさえすれば問題ないです。自信を持ってホーム開幕戦を迎えたいと思います。

――ホーム開幕戦の相手は東京ユナイテッドバスケットボールクラブですが、どんな印象がありますか?

チームで戦ってくるという印象があります。今年は強力なインサイドのプレイヤー3人プラス若いガードの選手が入ってきたので、そこを軸にしてくると思っています。最後までシュートコンテストをするなど、ディフェンスをしっかりやれば勝利は近づいてくると思いますし、自信はあります。

■77 川上貴一 選手

――開幕戦となった前節の立川ダイス戦を振り返ってください

まずはゲーム1ですが、自分たちが準備してきたものができなかったのが敗因だったと思います。ゲーム2は自分たちがやってきたことを40分間集中してやろうというのを目標にそれをやりきったことで、勝利につながったと思っています。

今シーズンは1対1のディフェンスのところを特に力を入れてやってきました。オフェンスがうまくいかない時こそディフェンスっていう共通認識を全員で持っていたので、点差が離れても逆に全員のディフェンスのギアが1段階、2段階上がったところがあります。ゲーム2で前半に逆転し、その後にリードできた要因でもあると思います。

――そのディフェンスのところは、昨シーズンの反省というのもありますか?

そうですね、昨シーズンの失点数は下から数えた方が早いというぐらい多かったので、そこはやっぱり変えないといけないよねということで、今シーズンに向けて1対1のディフェンスは特にこだわってやってきました。そこも新たに山口らしさというところに付け加えられたらなと思っています。

――キャプテンから見て今年のチームのスタイルや特徴はどう感じていますか?

鮫島さんがHCになってからの速いバスケットというのに変わりはないですが、その中でも昨シーズンと違って失点のところにこだわっています。共通認識を持って粘り強くディフェンスし、オフェンスはスピーディーな展開というのが開幕戦の2試合でも出せたと思います。スーパースターがいるチームではないですし、試合ごとにヒーローが変わるというのが今シーズンは特に現れやすいのかなというのは、まだ2試合ですけど実際に感じました。

――チームの雰囲気や選手のキャラクターといった部分はどうですか?

本当に個性的なメンバーが集まっていて、他のチームにないような楽しいバスケットボールを見せることができるメンバーだと思います。自分が山口に来て3シーズン目になりますが、外国籍選手と日本人の仲も1番良いと思います。日本人もそうですけど、外国籍選手もみんなフレンドリーで明るいです。でもバスケになると本当にみんな負けず嫌いなので、良いところが多いと思います。

――あらためて今季の目標を聞かせてください

チームとしてはプレーオフ出場というのが最低限の目標です。そこを達成するまでは誰1人言い訳せずにチームとして戦うことが必要だと思います。まだ始まったばかりですけど、勝利を目指して1試合1試合やっていくことが大切だと思うので、そこに向けてやっていきたいと思います。

個人としては、自分の得意なところでもある得点でチームに貢献しなくてはいけないと思っているので、攻撃面のところでアグレッシブに行ってチームを勝たせられるような選手になるのが目標です。

――今節はホーム開幕戦になりますが、対戦相手の東京Uはどんな印象がありますか?

東京Uさんはやはりチーム力がすごいと思っています。チームとして崩れない、チームとしてやるべきことをやって戦うという印象が強いです。勝負を決めるのはリバウンド、ルーズボールだと思うので、チーム一丸となって戦うことができれば勝利に近づけるのではないかと思います。

――どんな試合をホーム開幕戦では見せたいですか?

昨シーズンはなかなかホームで勝つのをお見せできなかったので、まずは勝利を届けることもそうですが、やはり今シーズンは違うぞというところをお客さんにお見せしたいですし、自分たちの試合を見て、元気や勇気、希望を与えられるような試合をしたいです。

山口パッツファイブ、ホーム開幕戦で東京Uと対戦へ 今季もプレーオフ目指す – 山口宇部経済新聞
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