■枝折康孝HC
――チームの仕上がり具合はいかがでしょうか
プレシーズンの最初は日本人だけで練習を始め、新たな日本人の新加入選手や外国人選手が8月ぐらいから入ってきて、チーム全体としては良く仕上がっていると思います。チームとしてやるべきことを遂行しようとしてくれているので、チーム力は上がってきていると感じています。
ここまでにBリーグのチームと2試合、山口県選抜チームなどと練習試合をしました。特にBリーグとの2試合は格上の相手だったのですが、すごく勉強になったというか、これからこうしないといけないというのがわかったのはありがたいことでした。でも、シーズンが始まればそういったチームを倒さないといけない。勝利するために、もう1ランク、2ランク上げたゲームプラン、練習のプランを立てないといけない、そういう準備ができたと思います。
――今シーズンを戦う上でのチーム作り、選手の補強のところで重視したところを教えてください
昨シーズンの鮫島HCや会社とも相談をしながら新たな補強を進めましたが、日本人についてはB1のチームから喜志永修斗、榎田拓真という2人の選手が加入したのはすごくプラスになると思います。もちろん、既存の選手にも力のある選手がいるので、さらなるパワーアップをしていくことを考えて練習に取り組んでいます。
昨シーズンは初めてプレーオフに進出して、既存の選手も、会社としてもいい経験をしたと思いますが、さらなる上のカテゴリーを目指さないといけないです。上のカテゴリーを経験している選手たちは、自分たちにはない経験を積んできているはずなので、その選手らが加入したのはチームにとってすごくプラスだと思っています。
外国人選手は3人が新たに加わりました。彼らはまずB3リーグに慣れることが大事ですが、ポテンシャルはすごく高いです。経験や自信をつければ、B3でもフラストレーションを抱えずにできると考えています。
――枝折HCはディフェンス力の高いチームを作ることに定評がありますが、このチームでもそこは見せていきたいですか
もちろんそれはあります。でも自分のバスケットはありますが、それを押し付けるつもりはないと最初のミーティングで言いました。彼らがやってきたバスケットを自分がサポートできればと思っています。自分が持っているディフェンスはありつつも、彼らの感性というものも自分のディフェンスに取り入れて、より幅広く、個が強い、強固なディフェンスをこのシーズンで作り上げたいと思っています。
時間があまりない中でシーズンがもう始まりますが、シーズンの中盤、終盤、プレーオフに向けて徐々に上げていくではないですが、チームのバスケットを遂行できるようにチーム作りをしている状況です。
――これまでにB3を外から見てどんな印象を持たれていますか
チームで戦っている中でも個人を認めているチームが勝利をものにするのかなと感じています。個人だけでやるのは、その試合は勝つかもしれないですが、年間の確率でいうとやはり下がっていますし、その選手がダメだったらチームが負けるというのがB3にはちょっとあるのかなと。あとはやはりディフェンスを頑張るチームが上に上がっています。
――いよいよ開幕戦を迎えますが、対戦相手の岡山はどんなチームでしょうか
岡山さんにはB1、B2の外国人選手が新たに入っているので、かなりレベルアップしているのではないかと思います。格上のチームと練習試合をすると、上のカテゴリーの外国人選手は余裕があるなと感じます。
アグレッシブに泥臭い試合、1点でも2点でも相手に追いつけ追いこせのバスケットをして、最後に1点でも多く取って勝利できる開幕戦になればと思っています。
――今シーズンの目標をあらためて聞かせてください
B3がラストシーズンですので、歴史と記録に名を残したい思いがあります。優勝というのは最終的な目標ですが、まずはプレーオフ進出。シーズンで4位以内に入ってプレーオフをホームで戦うことを目標に掲げています。
■28 井手優希 選手
――開幕戦を前に、今の心境を聞かせてください
対戦相手のスカウティング情報とかも入ってきて、いよいよ開幕するんだなと実感しています。プレシーズンの最後の練習試合が終わって、開幕に向けてもう1度気を引き締めてやろうとチームでも話しました。開幕を楽しみにやってきましたし、みんな気持ちがすごく入っていると思います。
――キャプテンに任命されたことについてはいかがですか
キャプテンになったからといって別にやることはそんなに変わらないです。自分は上から2番目の年齢になりますが、若いチームなので精神的に弱い部分などがシーズン中に出てくると思うので、そこで崩れないように皆に声をかけるなど、そういう面でしっかりやっていければと思っています。
――どんなチーム、そしてどんなバスケットを見せたいですか
みんな明るいですし、楽しくやるところは楽しくやって、締めるところはしっかり締めるというメリハリがすごくできるチームだと思います。
激しいディフェンス、マンツーやゾーンなど、いろいろなディフェンスから速攻のオフェンスで点を取っていくのが、今シーズンの僕らの強みになっていくと思うので、そこを見てもらえたらなと思います。
――覚悟を持って山口に再加入されたと思いますが、意気込みを聞かせてください
ペイトリオッツの1年目の時にお世話になって、そこから違うチームに移籍しましたが、久しぶりに俵田体育館でホームの試合ができるのがすごく楽しみですし、山口のブースターの前でまた自分がコートに立ってプレーできるのは本当に楽しみです。良いスタートダッシュを切りたいです。
――開幕戦の相手は岡山ですが、どんな印象がありますか
相手の情報はそう多く持っていないのですが、激しいディフェンスで組織的にしっかりと守ってきたり、オフェンスも組織的に攻めてきたりという印象は持っています。強力な外国人選手が何人もいるので、そこをどう守っていくかがキーになると思います。
――ホームで迎える開幕戦、どんな試合を見せたいですか
まずは自分たちがどんなチームか、どんなバスケットをやっているのか、そういった雰囲気をしっかり感じていただいて、しっかりと勝って、今シーズンずっと応援したいと思ってもらえるような試合をしたいと思います。