「レノファ山口」2024第16節・藤枝MYFC戦前、志垣監督・山本選手・今井選手コメント

■志垣良 監督

――今季初の2連勝について

なかなか連勝できなかったですが、選手たちは日頃の練習からすごく意識高く取り組んでくれていたので、いずれ結果は出るだろうとは思っていました。いわきさん相手に非常に厳しい戦いになりましたが、それでも粘り強くやれて勝点3が取れたことはすごく喜ばしいことです。

――前節対戦したいわきは、意外とボールをつなごうとしてきましたが、それは想定内でしたか?

そうですね。結局ボールをつないでいても、Uの字で回しているだけで、ボランチをうまく使えていなかったので。次に対戦する藤枝はダブルボランチでつないでくるので、そこは警戒しなければいけないですけど、あそこは「泣きどころ」と呼んでいて、いわき戦は泣きどころをしっかりケアできていたので、ビルドアップからやられることはないかなと思って見ていました。

失点シーンはゴールキックからです。ゴールキックのセカンドからでしたけど、やっぱり西川潤選手はうまいなと。ちょっと違いがありました。ほとんどのピンチに西川選手が絡んでいたと思います。あそこをもう1回整理することと、あとは最後にヘディングで危ないシーンがありましたけど、仙台戦でも同じようなシーンがあったので、そこは少しミーティングで整理したいと思います。

――間延びせずにコンパクトな試合運びができているのではないでしょうか。

守備陣が意識的にラインを上げてくれていますし、途中から代わって入った選手たちがしっかりともう1回ギアを上げて、前からプレスに行ってくれているので、後ろの選手たちも少し楽かなと思います。

――藤枝戦に勝利するためのポイントは?

攻撃も守備も思い切ってやってくるチームで、攻守において即興性があって、1人1人が伸び伸びとやってくるチームです。ただ、守備の時に連動していないところはあると思うので、そこを突けるかというところ。攻撃の部分では、今年を見る限り少し今までに比べるとちぐはぐな部分があると思うので、そういったところでしっかりとボールを前から奪えるか。本当に思い切って1人1人が勇気を持ってボールを受けてくるチームなので、そこは警戒しなければいけないです。

■19 山本駿亮 選手

――前節のいわき戦ですが、相手は意外とボールをつなごうとしている感じもありましたが、プレーしてどう感じましたか?

僕がJ3時代に対戦した時のいわきさんは、もっとシンプルに縦に速い攻撃をしてくる印象だったので、僕もやっていてゴールキックとかもつないでくるんだって思いました。ただ、それに対して僕たちがしっかりプレスをかけることができた。相手がつなぎたいっていう思いがある中で、僕たちがしっかりそこに対してプレッシャーをかけられたのは良かったと思います。

――山口県出身の選手でゴールを決めて勝利しましたね。

試合後に(河野)孝汰から「俺らの点で勝てたね」って言われたんですけど、正直自分のゴールのことしか考えてなくて、先制点を孝汰が決めたことを忘れていて、最初は何のことを言ってるんだろうって思ったんですけど(笑)、孝汰は「山口県出身の2人のゴールで勝利することができたね」っていう意味で言ったと思うんですけど、それに気付いた時に、このレノファ山口っていうチームで、僕たち山口県出身者が点を取って勝てたっていうのは、山口県という地域にとっても、このレノファというチーム的にもすごく大きなことだと思いますし、前々節の山形戦では(末永)透瑛がチームに勢いをもたらすような積極的なドリブル突破を見せてくれて、僕もすごく刺激になりました。山口県出身選手の活躍というのは、やっぱり僕もすごく刺激になりますし、逆に言えば僕が孝汰や透瑛に刺激を与えれるような存在でありたいと思います。

――藤枝戦に向けての意気込みを聞かせてください。

まずはチームとして3連勝を達成したいです。ホームで3連勝を達成することによって順位もまた変わってくると思いますし、個人としてはやっぱりホームで皆さんの前で点を取りたいので、それに向けて全力で練習に取り組みたいと思います。

昨シーズン(J3鹿児島ユナイテッドFC所属)もホームで取れてないので、早くホームで取りたい思いがありますし、周りの人たちから「アウェイでしか取れてない」と言われてしまったので、ホームの維新みらスタでゴールが取れるように、シュート練習をしっかりやっていきたいと思います。

3連勝はもちろん達成するつもりでいますけど、そこにだけフォーカスするんじゃなくて、やっぱり目の前の試合にしっかり戦ってきたからこそ今2連勝できているので、次もブレずに自分たちのサッカーをやるべきだと思いますし、それをやることによって3連勝がついてくると思います。前節のいわき戦のような強度の高いサッカーをやっていければ、結果はついてくると思います。

■50 今井那生 選手

――J2リーグで初めてメンバーに入りましたね。

いわきのスタジアムはJFLでも行ったことがあって、その時はたぶん観客数が1,500人ぐらいだったと思いますけど、それでも雰囲気が結構あってファン・サポーターがすごいなっていうイメージがありました。今回J2で初めてメンバー入りしたのがそのスタジアムだったというのは、自分にとって何か意味があることなのかなっていう思いがあったのと、相手チームに大学時代の後輩が2人もいるチームだったというのも、何かあるのかなって。それは後輩からも言われました。

でも、やっぱりいざベンチに入ってみると、僕、入った時に武者震いしたんですよ。なんかブルッときて、やっぱすげえわって。昨シーズン天皇杯でJ1に勝利した時(昨年所属したJFL高知ユナイテッドSCは、G大阪、横浜FCの2チームに勝利)と同じような感覚になりました。

チームとして今季初めての2連勝だったのですごく嬉しかったですけど、自分としては試合に出れなかった悔しさの方が強かったです。サッカー選手はピッチに立ってこそやなっていうのをすごく感じたし、1分でも1秒でも出ることが大事だと思います。試合の流れ的にクローザーとして出してもらえてもおかしくない展開だったと思いますけど、そこで監督が使ってくれないということは、1点差ではまだ出しづらいんだろうなと感じました。僕がもっと信頼を掴んでいかないといけないと率直に感じたし、でもそれはベンチに入らないと沸かない感情だったので、それは僕にとってプラスになりました。

――次に向けてのモチベーションになったと。

はい。自分にとっては最終的にプラスのことしかなかったので、行って良かったなと思いました。なおかつ勝てたので。勝つって本当にいいなってベンチにいても思ったし、その中に入れたのはやっぱり嬉しかったです。それはそれで良かったですけど、やっぱり選手としては試合に出てないので、それが全てだっていう感じがあります。そこに向かってもっとやらないとなっていうのが1番強いです。

――あらためて自分のどこをもっと伸ばしたいと考えていますか?

守備の部分では、的確なコーチングとか、キャプテンシーを発揮すること。やっぱりセンターバックっていうのは、このチームを引っ張って行くぐらいの気持ちがないといけない。自分はそんなに若くないですし、もっと上に行くためにやらないといけないです。攻撃の部分では、ミスが少ないことがセンターバックには大事だと思いますし、そつなくこなせるような選手にならないとやっぱり試合に出しづらいというか、僕がもし監督だったらそう思います。普段の練習でも、なんでもないパス交換から意識してやるかどうかで全然違うと思うので、そこはもっと意識してやっていきたいと思います。

レノファ山口、ホームで藤枝と対戦へ 2019年以来の3連勝達成なるか – 山口宇部経済新聞
https://yamaguchi.keizai.biz/headline/4834/

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