■志垣良 監督
――前節・大分戦を振り返って
勝点3を取らなければいけないゲームだったとあらためて思います。試合前のテーマとして、勇気を持ってボールを動かしながら前進していこうという話をした中で、その部分は前々節・大宮戦に比べると選手たちはしっかりと攻撃の部分でボールを引き出す動きは多かったのかなと思います。ただ、その中で最後の5枚が崩れていたシーンが何回できたかというと、そんなに数は多くなかったので、次のステップとしてそこを増やしていかなければいけないというところ。
あとはやはり守備の強度です。今年は攻撃の能力値の高い選手を獲得した中で、やはり守備のところの強度がまだまだ足りない。正直、私が外から見ていても少し強度が落ちるなというところがあるので、そこはシーズン通してやり続けていかなければいけないと感じています。
とは言え、失点してしまった中で、もう1点取れる状況もあったので、そこで点が取り切れるチームにはしていきたいです。チーム自体のやるべきことや、共通認識、成長具合というのは、着実に上がっているなと感じているので、しっかりとその成長速度を加速させていくことが大事かなと思います。
――開幕戦を除く4試合では全て先制に成功しています
先制できていることは非常にポジティブな点です。ただそこから逆転されたり、追いつかれたりということが続いているので、先制した後のゲーム運びの部分や、粘り強くやるという部分はもっとやっていかなければいけないと思います。
――今節対戦する熊本について
特長のあるチームです。守備で言うと強度も高いですし、前に出て潰しにくるチームだと思いますが、背後の部分にチャンスが生まれると思うので、そこは突いていく必要があるのかなと。攻撃ではショートパスを駆使しながら、相手を食いつかせて背中を取るというプレーが彼らの持ち味なので、それをやらせないためにも彼ら以上の強度を出していかなければいけないと思います。
――熊本との対戦では2018年の開幕戦以来勝利がありません
歴史というものは変えるべきものだと思っています。昨年も大分に勝ったことがない中で、勝利を収めることができました。過去というよりは未来を見て、この試合できっちり勝って勝点3を積み重ねていく。今必要なのは勝ち癖をつけていくことだと思うので、なんとしても勝点3にこだわってやっていきたいです。
■15 板倉洸 選手
――前節は今季初めて長い時間出場しましたが、振り返ってどんな思いがありますか?
自分のプレーとしては、言い方はあれかもしれないですけど、可もなく不可もなくみたいな感じだったのかな、正直。自分だからこそできることみたいなところをもう少し出せたらもっと良かったのかなと。理想を言えばキリがないですが、次に繋がるものにはできた部分もあったかなとは思うので、今後はもっと自分の色を出していきたいです。
――自分の色というのをあらためて言葉にするとどんなところですか?
自分の本職はセンターバックですけど、前に出ていくとか、そこのアグレッシブさみたいなところは、自分が出せるところです。前に前にプレーして、オーバーラップの回数をこなすとか、たとえボールが出てこなくても、それが相手を惑わす材料にはなるので、そういう攻撃の選択肢みたいなところは、プレシーズンからやってきて自分が出せているところだと思います。だからこそ、公式戦でそれが出せるようにやっていきたいですね。
――中をとるプレースタイルは新たなチャレンジだと思いますが、やりがい、楽しさ、難しさなどはどうですか?
新しいことへのチャレンジなので、最初はできなくて当たり前だと思っていました。プレシーズンが始まり、亀川選手のプレーを見て学び、時間をかけながら、自分の中で整理できている部分もあります。だからこそ、試合の中でもっとチャレンジして出していければ自信につながっていくと思います。ボールを受けることなど、中でのチャレンジみたいなところも出していけたらなと思います。
――前節・大分戦は後半に失点しましたが、あのシーンを今後にどう生かしたいですか?
チームとして前線がプレスをかけた時に後ろのラインをしっかり上げるところ。そうすればサイドを変えられるパスのところで潰せたのかなと思う。もう少し圧縮できるところはあったと思うので、チームで組織的にやっていくことは大事かなと思います。
■9 有田稜 選手
――これまでの5試合を振り返って
やりたいことはチーム全体でできていると思いますけど、もったいない試合で勝点を失っているところはすごくあると思います。それがうまくいけばもっと上位にいてもおかしくないので、そこはもっと突き詰めてやっていきたいです。5試合でまだ得点ができてないことは、すごく責任を感じていますし、チームの決まり事もやりつつ、これからもゴールを狙っていきたいと思います。
――前線で献身的なプレーを見せています
ベースとして絶対にやらないといけない部分ですし、そこができなければ自分には価値がないと思っているので、そこは最低限できていると思います。けど、やっぱり得点という目に見える数字を残せていないので、そこを自分は1番こだわっていますし、そこがついてきてないということはまだまだ足りないと思います。
――サポーターも得点を楽しみにしていると思います
ここにいる誰よりも僕が得点に飢えています。サポーターにはすごく申し訳ないですし、すごく待たせているなというのは自分でも感じているので、少しでも早くゴールを決めてチームに貢献したいです。
――前節・大分戦でも惜しいシーンがありました
正直、シュートは悪くなかったと思っていて、自分の中では入っているゴールだったのですが、すごくいいディフェンスが入って足に少し触られました。本当にあと一瞬のところでゴールができていないですが、もうやり続けるしかないですし、シュート本数を増やすとか、もっと貪欲にゴールを狙うという部分はもっとやらないといけないです。
悔しさはありますけど、焦りとかはないです。チームがいい方向に向かっていることはすごくポジティブに感じていますし、もちろん自分のゴールでチームを勝たせたいですけど、レノファのエンブレムを着けている以上、チームが勝つことが最優先なので、その確率が高いプレーを選びますし、チームが勝てるように自分は自分のプレーをしたいと思います。
レノファ山口、ホーム連戦で熊本と対戦へ 長州力さん来場 – 山口宇部経済新聞
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