「レノファ山口」2024第2節・ブラウブリッツ秋田戦前、志垣監督・河野選手・平瀬選手コメント

■志垣良 監督

――全員でハードワークするのが今年のチームの特徴だと思いますが、開幕戦ではそれを披露できたのではないですか?

そうですね、35分以降は相手の足が止まったと思うんですけど、うちの選手たちは42分ごろのシーンを見てもらえればわかる通り、本当にインテンシティーが高かったし、切り替えも早かったと思います。その中でチャンスも作れたと思うので、そういうことをシーズン通してやれるかが大事だと思います。

――横浜FC戦は相手のセットプレーが脅威でしたが、危ない位置で不用意なファールがありました。今後に向けてどう改善していきますか?

シーズン当初からボールを奪う守備にフォーカスしてきましたが、状況によってはゴールを守る守備に変えなければいけない。ゴールを守る守備にしなきゃいけないのに、どうしてもボールを奪いに行ってしまって足を出して引っ掛けてしまう。だいぶ減ってはきたが、まだまだそういう不用意なファールは本当に多い。そこはしっかり整理して自陣では簡単にファールを与えないようにする。次節の秋田は、フリーキックは全てセットして蹴ってくるので、なるべくそういう局面を減らしていきたい。

――秋田戦はセカンドボール争いが大きなポイントになると思いますが、その中で選手を選ぶ基準も変わってきますか?

セカンドボールを奪った後に繋ぐのか、もしくはクリアーするのかという判断も大事になってくると思います。アップダウンの激しいゲームになると思うので、先ほど選手にも伝えたんですが、相手の土俵でサッカーをしてはいけないと。アップダウンだけではダメだけど、そこも嫌がってはいけない。その中で、自分たちのボールを持つ時間を作っていかないといけないという話をしました。まずはハードワークすることで、その中で賢く相手の軸を見ながらプレーするっていうところが大事になると思います。

■20 河野孝汰 選手

――開幕戦は、今年の山口はこういう戦いをするんだぞというところを見せられたのではないですか?

そうですね、開幕戦という特別な試合で、少なからず緊張やワクワク感がある難しい試合だったと思うんですけど、全員で1つになって声をかけ合ってましたし、そういった気持ちの面でもいい試合の入りができたかなと思います。試合の運び方として、割り切って前に蹴ることもありましたけど、その中で自分たちがやろうとしている攻撃やプレスは出せた部分もあります。でもまだ長いシーズンで改善していかないといけない部分もたくさん見えたので、良いところと悪いところがたくさん出た試合だったかなと思います。

――このチームで初めてのキャプテンとして開幕戦を終えましたが、自分の今の立場などを踏まえた上で、どういう思いがありますか?

立場とかは関係なく、自分のやるべきことを全うするだけですけど、やっぱりキャプテンマークを巻かせてもらってる以上、チームが試合中の苦しい時間の時に、どうチームに声をかけられるか。試合中も自分が声を出そうとしましたけど、全員で集中して常に声を掛け合ってたので、選手間ですごくコミュニケーションがとれた試合でした。それを毎週続けていけば、前半で起きたことを前半の内に改善できるようになる。試合中に自分たちで改善できる力もすごく大事になってくると思う。コミュニケーションを取りながら全員が当事者意識を持つという試合だったかなと思いますし、それを続けていければと思っています。

――次の秋田戦はチームカラーが全く違う相手になりますが、意識しないといけないポイントは?

シンプルに手数をかけずにやってくる相手ですし、インテンシティーの高さや攻守の切り替え、球際の部分といったところを強みにしているチーム。そこを自分たちが上回って、その中で自分たちのサッカーをできれば圧倒できると思う。相手の土俵に立たないと言いますけど、その中でもやっぱり球際で個人が負けていたら試合にならないと思うので、そこは自分たちが勝った上で、その中で自分たちがポジショニングすることだったり、自分たちのボールの時間を長くすることだったりは、試合中に考えてやっていかないといけないなと思います。

■40 平瀬大 選手

――横浜FCとの開幕戦、ご自身のパフォーマンスも含めてどうでしたか?

個人的には、悪くなかったなっていう思いがあります。後から映像をフルで見たんですけど、ところどころ修正する部分はありつつも、あの緊張しがちな雰囲気というのも含めて、個人的には悪くなかったなと思います。チームとしても始動から1カ月以上かけて積み上げてきたものがうまく出せた試合だった思います。

あの横浜FC戦をほかのチームが見たら、山口はよく走るチームだなと多分思うだろうし、守備も固くて、準備がしっかりできるチームだなと感じるはず。あの試合については監督もネガティブに捉えてなくて、むしろポジティブに捉えてくれていましたけど、試合後に監督が話していたように、まだパーフェクトではないです。勝ちきれてないですし、やっぱり良いところもあれば、修正ポイントも出てきたので、少しずつそういうところを修正していきながら、そして勝ち点を取りながら、チーム全体で成長して高いレベルにいけたらと思います。

――梅木翼選手へのピンポイントのロングパスがありましたね。

あれは決めてほしいっすね(笑)。チーム全体としてまずはあそこを狙おうよ、裏をまず狙おうよと話しているので、そういうところをチーム全員でどんどん突くことができたのは僕らの狙い通りでしたし、それによって相手も嫌がってましたし、そうすることで中盤が空いてきてました。狙い通りというか、うまくイメージ通りに行けた形ではありました。こうしようよっていう決め事や監督がやりたいことをはっきりと選手に伝えてくれているおかげで、選手も迷わずにやれているなと思います。

レノファ山口、ホーム開幕戦で秋田と対戦へ 来場者1万人達成なるか – 山口宇部経済新聞
https://yamaguchi.keizai.biz/headline/4779/

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