「レノファ山口」2024第29節・ファジアーノ岡山戦前、志垣監督・酒井選手・前選手コメント

■志垣良 監督

――前節・長崎戦について振り返ってください。

前半の入りは決して良くなくて、悪くもなかったとは思いますけど、やはり1発を決めきる力を持っている長崎さんに対して、ちょっとしたスキがあったのは事実だと思います。その中で前半は少しバタつく展開でしたけど、後半にしっかり修正して選手が臨んでくれた結果、逆転という形に結びついたと思いますし、長崎さんを相手にしっかり戦えたということは今後の自信につながると思います。

――4位という順位で残り10試合を迎えることについて。

ラストの10試合をいい緊張感の中で戦える。それが残留争いではなく、プレーオフ圏内で昇格争いに絡んでいけるのは、選手にとってもクラブにとっても、サポーターの皆さんもそうだと思いますけど、本当にワクワクした気分でラストスパートをかけられるのはポジティブな点だと思うし、だからこそ1試合1試合気を引き締めて、一喜一憂せずに戦っていくことが大事かなと思います。

――岡山戦に向けて、どのような戦いをしたいですか?

まずは今までしっかりやってきたようにいい守備から入っていくこと。それからいい攻撃に転換していくことが第一だと思います。相手はリーグでも失点が少ないチームなので、 積極的に仕掛けることが大事。ただ忍耐強く、最終的に1-0でも、4-3でも、3-2でも勝てればいいわけですから、どんな形でも点を入れて勝点3をモノにできるように戦っていきたいと思います。

岡山さんはここ最近すごく守備が固いので、そこをいかに崩せるかになる。崩しきれないと相手のカウンターになるし、相手には特徴のある選手、能力のある選手、モビリティがある選手がそろっている。カウンターには気を付けなければいけない。前回の対戦の時はセットプレーでやられているので、スキを与えないことが大事になってくると思います。

1万人プロジェクトということで、多くのお客さんも集まってくれると思いますし、本当にサポーターの皆さまの後押しがわれわれの大きな勇気となるので、スタジアムで一体となってみんなの力で勝点3が取れるように戦っていければいいと思います。

■51 酒井宣福 選手

――長崎戦での山口加入後初ゴール、決まった時の気持ちを教えてください。

僕自身もケガとかいろいろあって久しぶりにゴールを決められたので、自分の中でちょっと、なんて言うんですかね、うれしいというか、なんか簡単に言い表せない感情が出てきましたけど、ここからよし次っていう、また自分のステップのところ、1歩を踏み出せたなっていう気持ちも同時にこみ上げてきたという感じでした。

――今のレノファの強みはどんなところだと感じますか?

夏場になっても変わらずみんなハードワークできているのは強みだと思います。いい意味でも悪い意味でも若さもあります。その若さをこれからもっとさらに強みに変えていけるんじゃないかという期待も自分の中でありますし、ベテランはベテランでそれに負けないというか、そいつらを引っ張っていくぐらいの気持ちでやっていければ、よりチームとして活性化していくんじゃないかなと思っています。

――シーズン終盤に向けて、チームをどのように引っ張っていきたいですか?

初めてのJ1昇格に向けて自分のできることを最大限やっていきたいですし、若い選手も多い中で、自分たちベテランや中堅以上の選手たちがしっかりとトレーニングからハードにやっているところを見せることで、若い選手がもっと頑張らなければいけないと思わるようにしたい。そういうトレーニングやゲームの中での姿勢を見せていけば、チームとしてまた上がっていくと思うので、1日1日を大事に過ごしていきたい。

■15 前貴之 選手

――前節・長崎戦を振り返ってください。

前半は押され気味で主導権を相手に握られて難しい展開でしたけど、後半は自分たちが修正していい守備からいい攻撃につなげて2点を取れた。あとは粘り強く戦えたと思うので、逆転勝ちできて良かったと思います。

まずはいい守備から入ろうという意識で臨みましたが、あそこまで運ばれてクロスを入れられてファールを取ってもらえないような状況でしたけど、あそこまでの状況を作ってしまったのはチーム全体のミスだと思うので、そこはこれから課題として取り組まなきゃいけないですけど、そこから追加点を取らせなかったってところが藤枝戦と栃木戦とは違うところでした。展開的には押されっぱなしでしたけど、そこで踏ん張ったからこその逆転勝利だったと思うので、そこは修正できたかなと思います。

――J1昇格プレーオフ争いをしているいまの状況について

前節の長崎戦には勝てましたけど、中位にいるチームも勝って迫ってきています。正直言って藤枝戦はすごくショッキングな負け方だったし、結果的にもショッキングでした。そういう試合をしないようにしないとこれから上位には留まれないと思います。でもそれはもう終わった試合なので、とにかく次の試合、岡山は順位も近いですし「シックスポイントマッチ」だと思うので、それに向けてまずは準備します。これから仙台戦もあるし、清水戦も残っています。上位との対戦が残っているので、それを落とさないためにしっかり準備していくこと。本当に大事な試合になると思うので、気を引き締めてやっていきたいと思います。

クラブとしてこの順位で終盤を迎えたことはないと思うので、新たな歴史を作るために必死に会社も動いてくれていると思う。選手としては本当に結果で応えたいです。プレーオフより上に行けるのであればやっぱり目指したいし、最低でもプレーオフ圏内に入りたい。若い選手も多く、この経験は今後大事になってくると思うので、本当にこのいい順位のままでしっかりとラスト10試合を戦いたいです。

――岡山戦に向けての意気込みを聞かせてください。

勝った後の試合で順位が近い相手なので本当に落とせないですし、すごく固いチームなのでそれをどう崩していくか。1週間準備ができるので、それに向けて選手はしっかりと準備をしていくことです。クラブとしては「1万人プロジェクト」の試合なので、たくさんの方に来ていただきたいですし、そういう中でプレーできる喜びと感謝の気持ちをピッチで表現したいと思います。

相手が前からプレッシャーに来れば背後が空くので、そういうところをうまく使えれば相手のその矢印を逆にできると思うので、その使い分けと精度をしっかりできればプレッシャーを回避できますし、そこで相手が引いてくれたら自分たちがボールを持つ時間が長くなる。そうなれば自分たちの流動性や良さを出せると思うので、そういう試合展開に持っていければと思います。

セットプレーが強いチームですけど、長崎戦でも強い選手に体をぶつけて自由にやらせないところを徹底していました。それができれば強い相手でも抵抗できるし、ボールがズレたりもするので、そういうちょっとしたことを徹底できれば大丈夫だと思います。

レノファ山口、ホームで岡山と対戦へ 負けられない上位対決に臨む – 山口宇部経済新聞
https://yamaguchi.keizai.biz/headline/4913/

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